BX日記
Citroën BX 16TRS
2020年5月5日
エアコンコンプレッサーオーバーホール4
コンプレッサー組み立て
各部清掃してシール、ガスケットを新しいものにして組み立て。
軸シールのセット
軸シールはウォーターポンプメカシールと同じ構造
右下のアルミ色の部品の平滑な部分に
左上のメカシールのカーボンの部分が接して回転
ここからは液体、ガスが漏れないという仕組み
カーボンの部分は硬い鉛筆のような素材
衝撃を加えると割れてしまう。
構造はこのサイトに詳しく書かれています。
今回このキットにフェルトは入っていなかったので
ホワイトガソリンで洗って再利用しました。
先ずは軸シール
シールが入る穴の中間部分にOリングが収まる場所があり
オイルを塗ってOリングをセットして
メカシール部分を黒いカーボンを上にして入れる
カーボンに傷つけないように
シルバーのリングを押し込む
しっかりと最初に取り付けたOリングが接するように押し込む
Oリング取り付けを後にしてもやりやすい順番で
Oリングにも傷つけないように
写真を参考に
エアコン機器を組むときはエアコンパルという
スプレー式のオイルを使っています。
家庭用エアコン取り付けのプロが皆使っています
メカシールのスプリングで持ち上がるが
押し付けながらスナップリングで固定
かなり強い力で押し込まないと入らないですが
カーボンのシールを割らないように注意
最後にフェルトのついたリングをフェルトを下に向けて軽く打ち込み
軸シールは完了
電磁コイルをスタップリングで固定して
プーリをベアリングごと打ち込み
スナップリングで固定
いい加減にスナップリングを入れると
軸のスナップリングとベアリングのスナップリングが干渉するので
しっかりと溝に入れること
最後、半月キーをシャフトに取り付け
クラッチ板を取り付ける
今度はヘッド側
取り付け面を清掃
金属ガスケットをのせる
裏表に注意
古いものは膨張黒鉛っぽいシートガスケットでしたが
新しいものはメタルガスケットです。
ネジしめて潰れて行くので再利用不可です
清掃したバルブユニットをのせる
ガスケットをのせる(裏表に注意)
ヘッドを乗せてボルトを仮止め
L字アーレンキーをてこにして
規定のトルク29ft-lbで締める
星型の順番で少しずつ。
相手はアルミなので十分注意
すぐにネジをなめってしまう。
締め込みしていると
ボロいトルクレンチの目盛りが読めないので娘に読んでもらう。
クラッチも取り付け完成。
サンデンは日本の会社だけれど
SDシリーズのコンプレッサーの部品は日本では供給してくれません。
というか相手にしてもらえません。
サンデンUSAのサイトに行くと
オーバーホールのマニュアルをPDFでダウンロードできますし
アメリカではオーバーホールのキット等
DIYのための部品販売も問題なくさらに安くありますので安心です。
以前乗っていたランチアテーマ8・32も
BXと同じサンデンのSDシリーズなので
このサイトでもなんどもコンプレッサーのこと書いております
それらもぜひ参考にしてください。
日本ではエアコン関連は素人には無理
と業界全体でブラックボックス化して
修理代部品代を高額にしており
部品の供給等安易にできませんが
古い車のエアコンなど仕組みも制御もシンプルなので
DIYは十分可能かと思います。
自分でやるとさほど金もかからず
快適なエアコンディションが作れますよ。