BX日記

Citroën BX 16TRS

2023年12月4日〜13日

久々の重整備 クラッチ、ハブベアリング

 

昨年より娘が運転するようになったことが原因ともいえないけれど
クラッチがやばかった。高速5速で走行中アクセル踏むと速度は上がらないのに回転だけ上がる。
急な坂道も登るのやばい。燃費の悪化もクラッチが原因か?

ハブベアリングもうなり音が大きくなってきた。二年前の暮れにベアリングは用意してあった。
どうせミッション下ろしでドライブシャフトを抜くのでハブベアリングも同時に作業することにした。

 

12/4

重整備開始 3時間かけて左右のドライブシャフトとナックルを取り外す。今日はここまで。

 

 

ギアオイルを抜くのに専用のドレインソケットがサブフレームが邪魔をして入らない。
メガネレンチで回すけど21ミリのレンチなんて普通持ってないよね。持っててよかった。
イタ車修理してた時には使わない11ミリとか16ミリとか18ミリとかちゃんと工具持ってないとシトロエンはバラせないよ。

当然この作業はドライブシャフトを抜く前に済ませておきます。

 

 

12/6

ハブベアリング外し
ハブ外しは長めのスタッドボルトでインナーレースごと抜ける。
ハブキャリアに残るベアリングは簡易油圧プレスではびくともせず結局スレッジハンマーで叩き出し。
ボールジョイントをパイプレンチで外して、最後にハブに残るインナーレースを抜いて完了。石油で洗浄して今日の作業終了。

 

 

 

 

12/7

ハブベアリング圧入完了。ベアリングは昨日より冷凍庫で凍らせた。

 

12/9

ハブベアリングは目処が立ったので昨日からミッションを外すための周辺機器の取り外し、配管配線の整理を行い本日切り離した。
ハイドロの高圧配管に気を遣いながらミッションをジャッキで支えて隙間を開ける。
古いクラッチのプレッシャープレートは固着してタガネで叩かないと外せなかった。
ソケット2個でセンター出しツールを作り新クラッチ取り付け。

ここで問題発生。
レリーズベアリングが新しいタイプのもので不適合。
ベアリングそのものの寸法はほぼ一緒なのでニコイチにして作った。
それにしても新旧クラッチの厚みの違いがすごい。
一番気の重いミッション結合は気持ち良いほどに一発で決まりミッション固定ボルト4箇所を止めて三日月型のフライホイールカバーを止めて今日は終了。
峠を越えて使用するラチェットレンチのつまみを緩める方から締める方へ動かすときについついニンマリしてしまう。
明日以降あとはどんどん組み立てだ。あと少し。

 

 

レリーズフォークに引っかかる部分の形状が全然違う
ベアリングがほぼ同じサイズだったので新しいものをばらして
古いものに取り付けたらいい感じになった。

 

 

 

センターだしツールはソケットを組み合わせて作る

 

 

12/10

ミッションは乗ったので後は楽かと思ったけれど、今日の作業はきつかった。
ハイドロのプレッシャレギュレータ、フローディストリビューター、スターターの遮熱板。
どの固定ボルトも指が入るスペースどころか工具もうまく入らない。
なんとか工具が入っても回せないとか。
ロングボルトをオープンエンドのレンチで裏表使ってチマチマってとっても疲れます。
さらに配管サポートを共締めしてあったり。
4カ所ほどのボルト締めで2時間以上悪戦苦闘した。

ミッションを降ろすのにベルハウジングに取り付けられているのは
スターターモーター3本とプレッシャレギュレーター固定の3本のボルトを外せとヘインズのマニュアルには書いてあるが
実際にはフローディストロビューターも2カ所のボルトで留められているがこれに関しては一切記載が無い

あとイタ車だと10ミリ13ミリ17ミリとかの工具でほとんどいけるのだけど、
シトロエンは10ミリ11ミリ13ミリ16ミリ18ミリといろいろ。
特に10ミリと11ミリの頭のボルトが混在しているので工具選びに手間取る。
なんで11ミリなんて使うんだ?
機械いじりは好きだけど今日はきつかったので愚痴のみ写真無しです。

 

12/11

エンジンルーム内、クラッチケーブル、スロットルケーブル、リバースライトスイッチ、シフトリンクのジョイント接続
ミッションマウント、主配線カプラ、エアコンアイドルアップバルブ等を元に戻す

その後左右のステアリングラックブーツの交換。
左はタイロッドエンドを外すだけで簡単に交換できるが右は超大変。
ステアリングラムというパワーシリンダー取り付けの突起がありブーツはそれを乗り越えてセットしなければならない。
これがもう地獄。
なんとか交換完了して最後は右のアウトプットオイルシールを交換して右ドライブシャフトを取り付け。
今日はここまで。

 

 

こっち(左)は簡単

こっちは地獄の作業

右のドライブシャフトとナックルの固定で終了

 

12/13


グラグラだった左ボールジョイントは昨日午後交換。右側のドライブシャフト、ナックルを取り付け、デフオイルを注入。
ネット最安値でタクミという名のオイルを初めて使う。タクミって藤原タクミから取ったか?
ギアオイルは堅くて注入に時間がかかる
ちいさな漏斗とホースを使ったがエアが抜けず堅いオイルが余計に入らない。
注入口に細いドライバーを差し込んだら空気が抜けてすいすい入った。

クラッチペダルを調整。調整ネジを一番長いところまで使った。
新車のように異常に軽くなった。
バッテリー繋ぎ、ハイドロシステム圧バルブのネジを締め、各部配線配管を再チェックしてエンジン始動。
とりあえず駐車スペースで前後させてみる。
その後近所にテストドライブ。

 

作業工程が多いので組み立て時のToDoリストを作って
作業し忘れが無いか確認しながら組み立てた。


8.32時代より体調とモチベーション維持が大変。
歳とってだんだんこういう作業がキツくなってきた。一日2-3時間の作業なので10日もかかった。
とりあえず終了。
アワーメーター722.7時間
162555km

 

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