ランチア・テーマ日記
LANCIA THEMA 8・32
2014年4月6日
クランク側スプロケット外し、前バンクバルブガイド打ち抜き
今日はあいにくの雨模様。カムドライブのクランク側スプロケット外しと前側ヘッドの排気側バルブガイド打ち抜き作業。
スプロケットはフェラーリ独特のリングナットという特殊なゆるみ止めナットで固定されていますが、
前回のOHの時に、日本のハードロック工業のHLBナットという特許取得の再利用可能なゆるみ止めナットを使いました。
前回そのために自作したソケットをもう一度使うとは思いませんでした。
カムスプロケットを外すためにフライホイールの回り留めをします。
RPMセンサの穴にマイナスドライバーを差し込んでフライホイールの歯に引っかけます。
ハードロック工業のHLBナットをゆるめます。実際にはインパクトを使いました。
ここではHLBナットをゆるめるだけです。まだ取り外しはしません。
ヘッドの排気側バルブガイドは常温で抜くにはかなりきついので加熱してみました。
こちら側はガタがひどく、基準は7mmのところ7.055mmのゲージが楽に入ってしまう状態でした。
雨で寒くストーブをつけたのでヘッドをその上に乗せて温度を監視。100℃まで暖めるのは大変なので80℃程度で作業しました。
80℃程度の加熱でも常温より遙かに簡単に撃ち抜くことができました。
(後日談、プロに聞いたらもっとちゃんと温めろと、低い温度で打ち抜くとヘッド側にひどい傷が付くので良くないと)
摩耗したバルブガイドを計測中
一番ひどい場所。7.055がすかすかと入っちゃう。
ヘッド全体をストーブで焼きます。赤外線温度計で表面温度を見ながら。
温まったところで打ち抜きます。結構簡単に抜ける。
ハンマーでヘッドを打たないように、自分の手を打たないように注意。
実際には2発ほど自分の指を打ちました。
打ち抜いたバルブガイド。燐青銅なのかなあ?銅のような色です。