ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2014年7月19日

後バンクヘッド結合

後ろバンクのヘッドを載せました。
接合部の油分を清掃し、新しいヘッドガスケットをのせ、1番上死点を出します。
ヘッドの方はキャプとカムシャフトの合いマークを合わせておきます。
(マニュアルだとカムシャフトをつけていない状態でヘッドを固定しますが、シム調整が後だと面倒なのでヘッドを完成させた状態で載せます。
そのためシリンダー側とヘッド側で1番上死点に合わせておくのです。)
フェラーリエンジンはヘッドの固定がヘッドボルトではなくスタッドとナットで固定さらにナットの固定場所が奥まったところにあります。
この部分にしか使わないSST(専用工具)を4年ぶりに使います。
固定はマニュアル通りに
最初はトルクレンチで4.5kgmで締めて
次に角度締め40度を3回、合計120度締めます。

接合面の脱脂後、新しいヘッドガスケットをのせます。スタッドだとヘッドを載せるの楽です。
ヘッドボルトだと滑ってなかなか定位置に載せるの難しいです。ダボでヘッド側の面を傷つけちゃうことがあります。
一番上死点(同時に7番上死点)でカムシャフトの組まれたヘッドを載せます。

カムシャフトとキャップの所にある合いマークを合わせます。
ちょっと写真では判りづらいかな?

奥まったところにあるので磁石を使ってナットを載せます。

上手く載ったら指で回せるだけねじ込みます。

こんな感じにカムシャフトの真下にヘッドナットがきます。

この工具だけはフェラーリ純正。4年前のOHの時にアメリカから輸入、120ドルぐらいしました。
これがないとヘッドおろせないし、組めません。

最初は規定トルク4.5kgmで軽く。

一回に90度も回せません。

次に角度締め。40度を三回。

後バンク結合完了。角度締めの三回目の40度はなかなか緊張します。

何とか組めましたが、シールを着けていないので再度カムシャフトは外します。
当然ですがタイベル張っていないのでカムシャフトの載った状態では絶対にクランクを回しません。

ホームへ