ランチア・テーマ日記

LANCIA THEMA 8・32

2016年6月14日

禁断のショックオーバーホールに挑戦

過去にドイツ人がこの作業を行ってネット上にPDFで公開しています。
このPDFをダウンロードしてずっと読んではいましたが、実際にチャレンジしてみる事にしました。

8・32フェイズ2のオリジナルショックはBOGEの可変ダンパー。
純正品はもしあったとして驚異的に値段が高く、へたってしまうとほとんどの人が可変ダンパーの機能を諦めて他メーカーの通常品に変えてしまう。
僕も数年前にKONIのダンパーに変えた。でもいつか何とかできるかと外したオリジナルのダンパーは捨てないで取ってありました。

今日はそのうち一番コンディションの悪い、ガスも抜けてスカスカのリアの片方を分解してシール類をどのように変えていくか作戦を立てるための調査分解です。
分解の肝はシール類を固定するナット外しです。
円筒状のショックを万力で強力に挟むのは歪みそうで嫌なので、
エンジンクレーンの部品に取り付けテコの原理でまわり止めとし、
パイプレンチを噛ませてハンマーで叩き、無事緩めることができました。
ピストンを抜き、オイルを排出及び計量、各部品洗浄して今日は終了。
洗浄した部品を部屋に持ち込み、眺めて一人作戦会議。

 

まずはタガネでグランドナットにかぶせてあるカバーを外します。

エンジンクレーンの部品にボルト留めして固定、パイプレンチでグランドナットをはずします。

無事グランドナットが取れました

ピストンシャフトをこじるとシールが外れます

内部のオイルを抜き取ります。オイルは真っ黒で水みたいです。

入っていたオイルを計量

各部品を洗浄してじっくりと観察

シャフトの左端にはピストンがついています

ダブルリップのシールがワッシャーにはめてある形です。
こちら側はオイルシール側。
たったこれだけでオイルとガスをとめています。

スプリングの付いたリップシールになっています。

裏側はダストシール側。空気に触れる側です。

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