ランチア・テーマ日記
LANCIA THEMA 8・32
2019年5月11日
8・32から降ります
2007年7月に僕のところにやって来てから12年
8・32を長く乗っていたらやってくるタイミングベルト切れのバルブクラッシュ
最初はこれが来たら諦めて廃車にしよう。壊れるまで楽しもうと入手したのでした。
当時バルブクラッシュで修理代150万円なんて言われていましたから、、、
僕には到底そんな経済的余裕ないし。
しかし2009年の最初のタイミングベルト切れ
廃車しようかと迷ったのですが、ダメもとで自分でやってみようと
そしたら復活できちゃった。修理代は新規購入した工具も含めて27万円でした。
このぐらいなら僕でもなんとかなる。
壊れたからといって、安易に新しい部品にしない。
修理できる部品は修理して使う。(オルタネータ、エアコンコンプレッサー、ウォーターポンプ、ラジエター、各種ホースなど)
極力国産の安価な部品を使う。 (シール、ベアリング、ボルト、ナットなど)
作業するたびの調査と学び、うまくいった時の喜び、好奇心
これが僕の8・32維持の原動力でした。
しかし、この繊細な高級車を普段使いにすると
12年も経つと塗装はボロボロ、あちこちサビは出て、内装の革シートは目も当てられない状況。
ピカピカにしてあげる準備もしていたのですが
喜びよりも、苦しみの方が大きくなり
何より経済的な負担が僕の小遣いの範囲を超えだし、家族に負担をかけるようになってしまった。
内装をレストアして、全塗装して
そんな余裕が全くなく、僕のスキルを超えるものとなってしまった。
そこで悔しいけれど、降りることを決意しました。
車は岩手のLTOCメンバー、ガンタさんに部品どり車として差し上げることとなりました。
僕より高いDIYスキルを持ったガンタさんならこの個体を役に立ててくれるでしょう。
普通の車じゃなく8・32を所有して修理して維持したことによって
たくさんの人と出会い、色々な場所に家族を連れていってくれた
この12年間はとても濃い車人生の一部となりました。
こんな車を世に送り出してくれたランチアとフェラーリに大感謝です。
そして僕を助けてくれた家族、仲間たちにも大感謝です。
ありがとうございました。